暮陰

反出生主義

生まれることと生まれないことの非対称性について

生まれなければ苦しみはない。これは間違いない。 生まれなければ幸福はない。これも間違いない。 このことからすると、生まれないことにはメリットもデメリットもあるのだから、生まれない方が良い、とは言い切れないようにも見える。 ではあなたに聞くが...
反出生主義

産むことの否定への反論とそれに対する反論②

産むことが否定された場合に考えられる他の反論としては、社会を維持することができなくなる、というものが有力だろう。ちなみに、「ひいては人類が滅亡するなんてとんでもない」という意見も当然に想定されるが、人類が滅亡してはいけないとする正当な理由な...
反出生主義

産むことの否定への反論とそれに対する反論①

産むことが否定された場合に、真っ先に想定される反論としては、「産みたい人間の権利を侵害する」というものだろう。私は反出生主義の基礎的な考え方として、「自分がされて嫌なことを他人にしない」という倫理があると述べたが、先の反論は「自分が人1に対...
反出生主義

反出生主義は、生まれたくなかった人にしか関係のない話なのか

前回、反出生主義の概要について述べたが、「生まれたくなかった」と思っている人が、自分と同じ思いをさせないために「子を産むべきではない」と考えることはなんとなく理解できただろう。では、それは幸せに生きてきた人には関係のない話なのだろうか。 私...
反出生主義

反出生主義とは何か

反出生主義とは、「人間が生まれてくることや、人間を生み出すことを否定する思想1」をいう。 死にたい、とか、自分なんて生まれてこなければ良かった、などと思ったことがある人は少なからずいるだろう。それはあくまで自分についての話に過ぎないが、反出...
その他

ブログを始めることにした理由

20年以上前から、文章を書くことを仕事にしたいと考えていたが、金になるかはともかく、ようやくブログを始めることにした。 その理由は、私のこれまでの人生経験や思想が、人類の遺産になると確信したからである。言葉を選ばずにもっとはっきり言ってしま...